今回ETFのVOO銘柄について調べてみました。
ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。
株式や債券、商品などの複数の資産を組み合わせたポートフォリオを追跡する投資信託で、
一定の基準に従って構成されたバスケットとして取引されています。
ETFは、株式と同じように取引所で売買され、
保有するポートフォリオのパフォーマンスに連動する投資収益を得ることができる商品です。
ETFは、投資家にポートフォリオの多様化、流動性、手数料の低さなどの利点としています。
また、個別の株式や債券を買う必要がなく、簡単に多様な市場に投資することができます。
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VOOとは
米国のバンガード社が運用する株式投資信託(ETF)の一つであり、
S&P500指数に連動するように構成されています。
VOOは、米国株式市場に投資することができるETFの一つで、
S&P500指数に連動して運用されています。S&P500指数は、
米国の主要500銘柄を集めた指数であり、
アメリカ経済の代表的なバロメーターとして広く利用されています。
VOOは、S&P500指数に含まれる500銘柄に対する株式を購入することによって、
指数の動きに連動するように構成されています。
VOOは、S&P500指数の値動きに従って価格が変動します。
S&P500指数の上昇に伴ってVOOの価格も上昇し、
逆に指数が下落するとVOOの価格も下落することになります。
買付可能な証券口座
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | |
対応取引 | 現物 | 現物 | 現物 |
定期買付 | ◯ | ◯ | ◯ |
取引単位 | 1口 | 1口 | 1口 |
取引手数料 | 買付無料 | 買付無料 | 買付手数料 キャッシュバック |
為替手数料 | 0.25円 | 0.25円 | 買付無料 売却0.25円 |
決済方法 | 外貨決済 円貨決済 | 外貨決済 円貨決済 | 外貨決済 円貨決済 |
NISA対応 | ◯ | ◯ | ◯ |
米国ETF取扱数 | 363 | 339 | 351 |
米国ETF取引手数料 | 0.495% | 0.495% | 0.495% |
最低手数料 | 0米ドル | 0米ドル | 0米ドル |
上限手数料 | 22米ドル | 22米ドル | 22米ドル |
構成銘柄(一部の銘柄を抜粋)
銘柄名 | 証券コード | 業種 |
Apple Inc. | AAPL | 情報技術 |
Microsoft Corporation | MSFT | 情報技術 |
Amazon.com, Inc. | AMZN | 消費者ディスクレショナリー |
Facebook, Inc. Class A | FB | コミュニケーションサービス |
Alphabet Inc. Class A | GOOGL | 情報技術 |
Alphabet Inc. Class C | GOOG | 情報技術 |
Berkshire Hathaway Inc. Class B | BRK.B | 金融 |
JPMorgan Chase & Co. | JPM | 金融 |
Johnson & Johnson | JNJ | ヘルスケア |
Visa Inc. Class A | V | 情報技術 |
Procter & Gamble Company | PG | 消費者ステープル |
UnitedHealth Group Incorporated | UNH | ヘルスケア |
NVIDIA Corporation | NVDA | 情報技術 |
Tesla, Inc. | TSLA | 消費者ディスクレショナリ |
セクター | 比率 |
情報技術 | 30.20% |
ヘルスケア | 13.10% |
金融 | 11.80% |
消費者ディスクレショナリー | 10.40% |
コミュニケーションサービス | 10.20% |
消費者ステープル | 6.80% |
エネルギー | 3.90% |
ユーティリティ | 3.30% |
不動産 | 3.00% |
素材 | 2.50% |
産業 | 2.40% |
上記の表からも分かるように、VOOのポートフォリオは比較的広く分散されており、
アメリカの主要なセクターに投資されています。
ただし、情報技術セクターが最も重みが大きく、30.2%を占めていることが分かります。
これは、アメリカ市場において情報技術セクターが成長性の高いセクターであるため、
S&P 500指数にも比較的多くの情報技術企業が含まれているためです。
VOOの過去10年リターン
年度 | リターン |
2021年 | 28.69% |
2020年 | 16.25% |
2019年 | 31.22% |
2018年 | -4.57% |
2017年 | 21.78% |
2016年 | 11.94% |
2015年 | 1.25% |
2014年 | 13.52% |
2013年 | 32.31% |
2012年 | 16.00% |

2019年には31.22%という高いリターンだが、2020年は世界的なコロナ禍の影響を受けても
16.25%という高いリターンを出しています。
しかし、2018年には-4.57%というマイナスのリターンを記録しています。
2018年にVOOがマイナスのリターンを出した理由は複数ありますが、
主な要因としては以下のものが挙げられます。
- 米中貿易戦争の影響:2018年は米中貿易戦争が激化し、両国が相次いで関税を発表するなどの措置を取りました。これにより、市場は不安定化し、企業の業績への影響が懸念されました。VOOの構成銘柄の多くが国際的な企業であり、世界的な貿易不安は株価に直接的な影響を与えたと考えられます。
- 利上げの影響:2018年には、連邦準備理事会(FRB)が利上げを続けました。利上げは、企業の貸借に影響を与え、また、市場の予想に反して行われる場合、市場に混乱を与えることがあります。VOOの構成銘柄は、一部が金融機関や消費財企業であり、利上げによる影響を受けやすいと考えられます。
- FAANG株式の調整:2018年には、VOOの構成銘柄の中で、特にFAANG株式(Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Google)が調整を経験しました。これらの銘柄は、VOOのポートフォリオに大きく含まれているため、株価の下落により、VOO全体のリターンに悪影響を与えたと考えられます。
これらの要因が複合的に作用し、VOOが2018年にマイナスのリターンを出したと考えられます。
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VOO過去10年間の配当利回り
年度 | 配当利回り |
2022 | 1.20% |
2021 | 1.25% |
2020 | 1.83% |
2019 | 1.75% |
2018 | 1.72% |
2017 | 1.85% |
2016 | 2.01% |
2015 | 1.92% |
2014 | 1.81% |
2013 | 2.15% |
VOOは年4回の配当を行っています。分配利回りが1%台と、
高配当とはいえませんので配当のみで生活しようと考えると億単位の投資が必要になりますので現実的ではありません。
年に4回おこづかいがもらえると考えれば良いかと思います。
VOO投資 メリット
- 低コストで取引できる:VOOは、バンガード社が提供するETFの中でも、コストが非常に低く設定されています。そのため、少額からでも手軽に投資を始めることができます。eMAXISSlim米国株式が0.0968%の手数料に対してVOOは0.03%とかなり安く設定されています。
- S&P500指数に連動する:VOOは、S&P500指数に連動しているため、市場全体の動向に合わせて価格が変動するという特徴があります。米国経済の成長が期待される場合には、VOOもその恩恵を受けることができます。
- 分散投資が可能:VOOには、S&P500指数に含まれる500銘柄がバランスよく含まれているため、分散投資を行うことができます。そのため、投資家は、1銘柄に偏ってリスクを抱えることなく、株式市場全体の成長に期待を寄せることができます。
VOO投資 デメリット
- 配当金が低い VOOの配当利回りは比較的低いため、高い配当を重視する投資家にとっては魅力的な投資先とはなりにくいというデメリットがあります。
- 購入に手数料がかかる VOOは、証券会社を通じて取引されるため、購入する際に手数料がかかる場合があります。
- 為替リスクがある VOOは米国の株式市場に投資するため、日本円から米ドルに換金する必要があります。為替相場の変動によって、為替リスクが発生することがあります。
- 日米での2重課税:ETFは海外資産となるため、分配金や配当金を得た場合などに日本とアメリカでの二重課税となります。日本では、上場株式などで得た配当金などの利益には一律20.315%の税金がかかりますが、ETFでは併せてアメリカの税金10%が課税されるのです。これが海外資産の二重課税問題といわれるものです。ただしアメリカで課税された税金分については、日本で確定申告を行うことで取り戻すことが可能です。
以上がVOOの説明となります。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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