
トラクター・サプライは、農場・牧場関連製品を扱う米国最大級の小売店舗を展開する企業。レクリエーション向けの農場や牧場を対象として製品を販売し、商業・工業用農業へのエクスポージャーはほとんどない。現在、49州で社名を冠するTractor Supplyバナーで2,066店舗を運営し、また、Petsense by Tractor Supplyブランドで180店舗、Orscheln Farm and Homeブランドで81店舗(Tractor Supplyバナーに変更予定)を展開している。店舗は、主に都市の中心部から離れた街や農村集落に位置する。2021年度の商品別売上高構成比率は、家畜・ペット製品が47%、ハードウェア・工具・台車が21%、季節のギフト商品・玩具が21%となっている。 ※マネックス証券から引用


株価推移

企業業績


※表はマネックス証券から引用
売上高、営業利益、税引き前利益、当期利益は右肩上がりの成長を続けています。
2021年度から2022年度の通期決算で前年比で
2022 年度の売上高は、2021 年度の 127.3 億ドルから 11.6% 増加し、142.0 億ドル。
既存店売上高は、2021 年度の 16.9%増に対し、6.3%増。
営業利益は、2021 年第 4 四半期の 2 億 9,310 万ドルに対し、22.6%増の 3 億 5,920 万ドル。
純利益は2億2130万ドルから22.4%増の2億7090万ドル
また自社株を買い戻しを行っており、普通株式約40万株を9,200万ドルで買い戻し、合計1億170万ドルの四半期現金配当で支払いを行ったとあります。
また減価償却費を含む販売費及び一般管理費は、2021 年度の 31.7 億ドルから 11.6%増加しているそうですが、2022年度は35.4 億ドルとなっていました。
売上高に対する販管費の比率は、2021 年度に比べ横ばいの 24.9%です。
売上高に対する販管費が増加しているのですが、主に Orscheln Farm and Home という企業の買収に伴う取引費用と初期統合費用の影響によるものとされています。
キャッシュフロー

2023年度経営見通し
2023 年度の見通しについては、以下のとおりでIRに記載されおりました。
売上高
150億ドル→153億ドル
既存店売上高
+3.5%から+5.5
営業利益率
10.1%~10.3
当期純利益
11.3億ドル→11.7億ドル
希薄化後1株当り利益
10.30ドルから10.60ドル
資本支出
7億ドルから7億7,500万ドル
自社株買い
575百万ドルから675百万ドル
見解
自社株買いを積極的行っており、EPSも右肩上がりの上昇を見せており、税引き前利益を見る限りは財務操作によりEPSが成長しているわけでは無そうです。
株主への利益の還元もしっかり行っている企業なので好感が持てます。
アメリカの農業はアメリカ経済に与える影響が大きくインドネシアのGDPより多いとされていますのでこれからの成長も期待できそうです。
ただし、ハリケーンなどの環境被害も多く、農業従事者はアメリカで1.3%程度と低く年々農場も減っているというデータもあります。
またブルームバークによると、アメリカの農地はほとんどが家畜の飼料を作るための土地と牧草地、家畜を養うために使われている土地でインドの面積とほぼ同じであると記載ありましたので同社の成長余地はまだまだあるのかと思いました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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