石油と金の相関関係

現在石油と金価格は上昇しており、相関関係があるとされております。

理由としては石油も金もドル建てで取引されていることが要因だと思われます。

現に1970年代以降は両者が同じ動きをしていることがチャートを見ればわかります。

相関関係はGOLD(金先物)とUSOIL(WTI原油)にて比較しています。

  • 1973年 第一次オイルショック
  • 1980年 第二次オイルショック
  • 1990年 湾岸戦争

過去に上記の年代では石油価格の高騰、米経済のリセッション入りが確認されています。

特に戦争時には石油の安定供給に対して不安があるため価格が上昇することが多いかと思われます。

しかし、2006年以降にアメリカのシェール革命により世界の石油需給の均衡に変化が訪れました。

シェールオイルとは近い深い頁岩層に含まれる原油を高圧破砕と呼ぶ採掘技術にて取り出したオイルのことを言い、シェールオイルの採掘には生産コストが高くつく採掘方法と言われております。

1バレルあたりの単価が中東よりも高いとされております。

世界の石油供給が需要に追い付けば、価格の安い中東の石油に需要が集まり価格の高いシェールオイルは売れないことが考えられます。

2006年以降の金と石油の相関関係をみると石油が下がるが、金は上昇するという状況も見られます。

不動産投資のJPリターンズ

2008年以降はシェールオイルの増産が進んだためか原油価格が急落しています。

しかし、金は右肩上がりに上昇しているチャートとなっております。

現在の状況と照らし合わせてみると今は石油価格が高騰しており、世界的にもエネルギー需要の高まりがみられます。

更に金価格も上昇しております。

先に書いたとおり、ドル建てにて取引される原油ですが、アメリカ経済がリッセション入りすることによりドル安になれば原油価格も下がる可能性があります。

必ずしも石油上昇=金上昇という相関関係は成り立たないのが現状だと思います。

石油がドルの価値を維持していた時代も終わるのかもしれません。

金は安全資産だとされていますが原油価格の上昇、アメリカ経済のリセッション入りを考えると金や金鉱株(個別株やETF)への投資を視野に入れていくべきだと思いました。

最後にですが、世界的にも脱炭素の動きが進んでおり様々な企業が持続可能な開発目標を掲げております。

エネルギー問題は我々の家計にも大きく影響をあたえるため注目していきたいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

お名前.com


コメント

タイトルとURLをコピーしました