今回、SVB(シリコンバレー銀行)が経営破綻したというニュースがありましたので調べて見ました。
まず、SVBの基本的は情報を下記に記載いたします。
「SVB」は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置く銀行で、主にテクノロジー関連企業に特化した融資を行うことで知られています。
SVBは以下のような事業セグメントに分かれています。
- 商業銀行事業
- テクノロジー、ライフサイエンス、クリーンテック、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティなどの市場に特化した融資や預金サービスを提供。
- プライベートバンキング事業
- 個人顧客向けに、投資アドバイス、資産管理、信託サービスなどを提供。
- 投資管理事業
- 投資ファンドや機関投資家向けに、株式・債券・ファンドなどへの投資アドバイスや運用サポートを提供。
- 国際事業
- グローバルに展開するテクノロジー企業に対して、世界中のビジネス拠点での銀行業務や融資サービスを提供。
これらの事業セグメントによって、SVBはテクノロジー業界に特化した銀行として、グローバルに事業を展開しています。
続いて業績内容を見ていきたいと思います。

※マネックス証券から抜粋
税引き前利益やEPSが成長してしているように思えるためここだけの数字を見る限りでは経営破綻に陥る可能性は見えません。
下記のように成長率、利益率共に成長性のある数字み見えます。

マネックス証券から引用
続いて直近の貸借対照表を見てみます。

マネックス証券から引用
この負債の中に固定負債という項目があり、銀行の固定負債とは、銀行が取り扱う預金や債券など、期間や金利があらかじめ定められている負債のことを指しています。
一般的に、預金は期間や金利が定められており、その期間中は預金を引き出すことができず、金利も固定されています。
また銀行の固定負債は、銀行が貸し出しを行う際に活用されます。
銀行は預金や債券などの固定負債を受け取り、それを元手に貸し出しを行うことで、利益を生み出します。その際、銀行が貸し出すお金の金利は、受け取った固定負債の金利よりも高く設定されます。この差額が銀行の収益となります。
銀行の固定負債は、銀行の経営にとって非常に重要な要素であり、銀行の財務状況を評価する上で重要な指標のひとつ。特に、固定負債の金利が上昇すると、銀行の貸出金利も上昇するため、銀行の収益に直接影響することになります。
決算書にも記載がありましたが債務1933億ドルのうち1890億ドルが1年以内に返済する債務でした。
金利上昇による債権の損失が大きく預金者の口座解約などが相次ぎ返金できない状況になり経営破綻したと思われます。
また有利子負債の対資産比率をみても2022年12月には自己資本比率を有利子負債依存度が上回っています。

マネックス証券から引用
有利子負債依存度とは、企業が有利子負債(例えば、銀行からの借入金、社債など)をどの程度使用しているかを示す指標です。この指標は、企業が借り入れたお金に対する返済能力を測る指標になります。
有利子負債依存度が高い場合、企業は借入金によって資金調達を行っていることを意味し、返済能力が低下するリスクがあります。逆に、有利子負債依存度が低い場合は、企業が自己資本による資金調達を行っていることを意味し、返済能力のリスクは低いと考えられます。
またバフェットコードからの引用になりますが発行済み株式数をみると年々増加しており、資金調達を自社株発行という形で補っていたことがわかります。
決算年度 発行済株式総数
2012年 44758956
2013年 45859194
2014年 50962739
2015年 51613882
2016年 52310466
2017年 52874188
2018年 52630866
2019年 51622841
2020年 51949900
2021年 58802627
2022年 59200925
JPM(ジェイピーモルガン)WFC(ウェルズファーゴ)は自社株買いを行っており発行済み株式は減少しています。
結論としてはSVBは資金調達が上手くいっておらず借り入金(預金等)を国債購入に割り当てすぎたため金利上についていけず破綻したと思われます。
個別の企業による経営方針の問題で米国経済に与える影響は一時的なものかと思われます。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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