企業概要
「HSY」はThe Hershey CompanyのNASDAQ上の株式ティッカーシンボルです。The Hershey Companyは、アメリカ合衆国の多国籍企業で、世界中で知られているチョコレートや菓子を生産しています。日本ではキットカットが有名だと思います。 この企業は、1900年にミルトン・S・ハーシーによってペンシルベニア州ハーシーで設立されました。 以来、同社はチョコレート、キャンディ、スナック、その他の甘い製品を生産しており、アメリカの文化に深く関わったブランドの一つとなっています。 M&Aで業容を拡大し、2021年、無糖・低糖の菓子を販売する「Lily’s Sweets, LLC」、塩味スナックを製造・販売する「Pretzels」を買収していたようです。
地域別売上構成比率
Dec-22 | 売上高 | 利益 | |||
(12か月) | 金額 | 構成比 | 金額 | 構成比 | 利益率 |
North America Confectionery | 8,536 | 81.90% | 2,811 | 124.30% | 32.90% |
North America Salty Snacks | 1,029 | 9.90% | 160 | 7.10% | 15.50% |
International | 853 | 8.20% | 108 | 4.80% | 12.70% |
Unallocated mark-to-market losses (gains) on commodity derivatives | - | - % | -78 | -3.50% | - % |
Costs associated with business realignment activities | - | - % | -4 | -0.20% | - % |
Unallocated corporate expense | - | - % | -736 | -32.50% | - % |
Total | 10,419 | - | 2,261 | - | - |

株価および業績推移

現在株価 | 現在値224.200(08/11 09:34) |
時価総額 | 45,901百万USD |
自己資本比率 | 30.10% |
ROE | 54.40% |
PER | 25.8倍 |
配当利回り | 1.90% |

売上高の推移: 2012年から2022年までの10年間で、売上高は$6,644から$10,419まで約57%増加しています。
粗利益率の推移: この10年間で、粗利益率はおよそ42%から46%の範囲にあります。これは、原材料のコストや生産効率が一定の範囲内で安定していることを示しています。
販管費率の変動: 2012年から2022年の間に、販管費率はピークの60%から49%へと減少しています。
営業利益率の変動: 2012年の43%から、2022年の22%まで減少しています。ちなみに、2013年は異常値として考えられるため、営業利益率は22%から26%の間で変動し営業利益率の減少は、増加する販管費やその他の経費によるものか、売上の伸び悩みに取り組むものと考えられます。
純利益率の変動: 2012年の10%から、2022年の16%へと増加しています。これは、税引き後の利益が増加していることを示しており、若干や非営業収益・費用の影響を受ける可能性があります。
EPSの動向: EPSは、2012年の$2.95から2022年の$11.20まで順調に増加しています。これは、企業の収益性が向上していることを示しています。
ROEの動向: ROEは、2012年の63%から2022年の50%へと減少しています。ROEの減少は、株主資本の効率的な使い方が低下していることを示すか、利益が減少していることを示す可能性があります。
株主還元

利益余剰金: 2012年の$1,095から2022年の$2,328へと増加しています。この増加は、企業が利益をもたらすような再投資せずに保有し続けていることを示しています。 投資計画や不確実性を備えるためのものである可能性はあります。
フリーキャッシュフロー (フリーCF) : 2012年の$1,354から2022年の$2,847へと増加しています。フリーキャッシュフローの増加は、企業の業績が健全であること、およびキャッシュ生成能力が主体であることを示しています。
発行済株式総数: 2012年の224,087,596株から2022年の146,922,179株へと減少しています。この減少は、企業が過去に自社株買いを実施した結果である可能性が高いです。自社株の買い戻しは、企業の利益を株主に還元する方法の一つとして行われることが多いです。
EPS成長率
EPS成長率10年間 | EPS成長率5年間 | ||
2012 | 2.95 | 2012 | |
2013 | 3.67 | 2013 | |
2014 | 5.29 | 2014 | |
2015 | 3.29 | 2015 | |
2016 | 4.74 | 2016 | |
2017 | 5.22 | 2017 | |
2018 | 7.96 | 2018 | 7.96 |
2019 | 7.76 | 2019 | 7.76 |
2020 | 8.73 | 2020 | 8.73 |
2021 | 10.15 | 2021 | 10.15 |
2022 | 11.2 | 2022 | 11.2 |
14% | 7% |
10年後の予想EPSからみる予想株価と期待収益率
10年後の予想EPS | 42.52 |
10年後の予想株価 | 1287.99 |
10年間の期待収益率(年率) | 18.72% |
EPS成長率からみる予想株価
2022年 EPS | 10年間 EPS成長率 | 2022年期末 株価 | 10年後の予想株価 | 割引率15%で見た妥当株価 |
11.2 | 14% | 231.57 | $879.18 | $217.32 |
10年後の予想EPSの計算: 予想EPS=現在のEPS×(1+成長利益率)年数予想EPS=現在のEPS×( 1+成長利益率)年数 予想EPS=11.2×(1+0.14)10予想EPS=11.2×( 1+0.14 )10 予想EPS=42.52予想EPS=42.52
10年後の予想の計算: 予想株価の計算方法は多岐にわたる可能性がありますが、例えば将来のEPSに最新のP/E(株価収益率)を合わせて求めることができます。仮定して計算すると1287.99という結果が得られています。
10年間の期待収益率(年率)の計算: 期待収益率=(10年後の予想/現在の収益)1年数−1期待収益率=( 10年後の予想予想/最新予想)年数1−1 この計算には最新のレポートが必要ですが、18.72%という結果が示唆されています。
- EPS成長率のトレンド:
- 2012年から2017年までの成長率は、最低2.95%から最高5.22%の範囲でした。この期間の成長は比較的安定していますが、大きな変動は見られません。
- 2018年以降、成長率はマイナス上昇しており、7.96%から11.2%の範囲になりました。これは、企業の収益性が向上している可能性を示しています。
- 5年間の成長率と10年間の成長率の比較:
- 5年間の平均成長率は7%で、10年間の平均成長率は14%です。これは、最近の5年間の成長が、過去10年間の成長率の半分程度であることを示しています。これにはいくつかの原因が考えられますが、最も一般的な原因は、企業が成熟期に入り、成長が鈍化している可能性があります。
- 将来の予想:
- 10年後の予想EPSは42.52となっており、これは現在のEPSの約4倍に相当します。この強い成長予想は、企業の将来に対する楽観的な予想を示しています。
- 10年後の予想株価は1287.99となっており、これは最新の株価からどれだけの上昇が期待されるのか、その比率を示すものです。将来の価値が高まることが予想される企業である可能性が高いと思われます。
- 期待収益率:
- 10年間の期待収益率が18.72%となっています。これは、年間の平均リターンがこの率であることを示しており、投資家にとって魅力的なリターンを示しています。
2023年Q2決算後のガイダンス抜粋
項目 | 内容 | 前年同期比 |
営業利益 | 5億6,070万ドル | 22.8%増加 |
営業利益率 | 22.50% | 330bp上昇 |
調整後営業利益 | 5億7,090万ドル | 8.3%増加 |
調整後営業利益率 | 22.90% | 70bp上昇 |
売上高 | 24億9,030万ドル | 5.0%増加 |
売上高の変化 | 減少 | 在庫補充の遅れによる減少 |
報告された粗利率 | 45.50% | 340bp上昇(2022年度:42.1%) |
調整後粗利率 | 45.20% | 130bp上昇 |
販売費・マーケティング費・管理費 | 5.2%増加 | |
広告費・消費者マーケティング費 | 14.9%増加 | |
広告・マーケティング関連費をにかかった費用 | 1.3%増加 |
2023年度第2四半期業績は、売上価格の上昇や粗利益率の上昇が目立ちました。これは、企業の強固な価格戦略や効率的なコスト管理能力を示しています。
営業利益の増加や実効利益の大幅な低下など、前向きな動きを示しています。 特に、広告やマーケティングへの投資が増加したが、営業利益率が向上している点は注目すべき所だと思います。これは、価格戦略や生産性の向上など、企業の効率的な運営が反映されていると言えます。
まとめ
この企業は過去数年間で継続して成長しており、将来もその成長が続くことが期待されています。 期待収益率も高く、投資の魅力があります。ただし、このような分析は一時的な予想に過ぎないため、実際の投資判断を行う際には、他の多くの損失も考慮する必要があります
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