米地銀株に売り、PACW(パックウエスト)FRCB(ファーストリパブリック)に続く破綻か!

  1. 株価チャート
  2. 企業概要
  3. IR情報(一部)
  4. 見解

米地銀のパックウェスト・バンコープ(PACW)が、身売りを含め戦略的選択肢を検討してると、ブルームバーグが関係者の話として伝えた。このニュースを受けて、同銀株は時間外で売りが強まり-50%の下落となっていました。

株価チャート

企業概要

PACWは主に不動産、建設、商業向け融資などの商業銀行サービス、およびさまざまな預金・財務管理サービスを、中小規模事業者に提供しているみたいです。

IR情報(一部)

以下はPACWのIRより抜粋です。

2023 年第 1 四半期の純利息収入は、2022 年第 4 四半期の 3 億 2,290 万ドルから 4,370 万ドル減少して 2 億 7,930 万ドルになりました。金融機関。2023 年第 1 四半期のローンおよびリースの利息収入は、第 4 四半期と比較して、ローンおよびリースの税相当利回りが 41 ベーシス ポイント増加し、ローンおよびリースの平均残高が 3 億 9,030 万ドル増加したため、2,570 万ドル増加しました。金融機関の預金の利息収入は、主に 1 ドルが原因で、2023 年の第 1 四半期に 2,510 万ドル増加しました。金融機関の平均預金残高が 80 億増加し、金融機関の預金利回りが 98 ベーシス ポイント増加しました。ローンおよびリースの税相当利回りは、2022 年の第 4 四半期の 5.73% と比較して、2023 年の第 1 四半期には 6.14% でした。ローンおよびリースの税相当利回りの増加は、主に金利の上昇に起因するクーポン金利の上昇によるものでした。生産および既存の変動金利ローン。2023 年第 1 四半期の預金利息は 3,830 万ドル増加しました。これは主に、市場金利の上昇と、総預金コストの 61 ベーシス ポイントの増加に寄与した仲介預金の利用の増加によるものですが、平均金利の低下によって部分的に相殺されました。預金残高。借入金の支払利息は 49 ドル増加しました。

引用:https://www.pacwest.com

見解

ここで気になるのはローンの増加です、当該銀行にとって利息収入がメインと言えそうなのでローンの増加は収益増加につながりそうですが、現在利上げによる景気後退局面です。

景気後退期においては、銀行の貸し倒れリスクが高まる可能性があります。これは、景気後退期には、銀行の顧客が返済不能になる可能性が高くなるためです。その結果、銀行の貸倒れが増加し、資本不足に陥ることがあります。

さらに、利上げによって、銀行が預金金利を引き上げることができますが、借り手が返済できなくなる場合には、銀行の貸出収益が減少することがあります。このような状況では、銀行が資本を失う可能性が高まり、貸し倒れリスクが高まることがあります。

FRC(ファーストリパブリック)の経営破綻の主な原因は大規模な預金流出と言われております。

今回PACWは利上げが続けば経営破綻の可能性を示したということで内容は違いますが、今回のニュースを受けて預金流出が進めば経営破綻がすぐにでも起こる可能性があります。

またFRCBは米連邦預金保険公社(FDIC)が実施した緊急入札で、JPモルガンが落札し、JPモルガンとFDICはファースト・リパブリックの一戸建て住宅向けローンおよび商業用ローンからの損失と回収額を分け合う形で買収となりました。

このような一例が出来てしまい、今後もアメリカ地方銀行の経営破綻は続く可能性が高いと思います。

ただし、全ての銀行をFDICが介入することは難しいと思いますのでいずれにせよ金融不安は続く見込みが高いことには変わりなさそうです。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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