企業概要
現在株価 | $48.060 (05/10 16:00) |
時価総額 | 1,946億400万ドル |
自己資本比率 | 43.50% |
ROE | 30.60% |
PER | 14.5倍 |
配当利回り | 3.30% |
Cisco SystemsInc(CSCO)は、アメリカの多国籍デジタル通信技術コングロマリット企業で、カリフォルニア州に本社を置いています。ネットワーキングハードウェア、ソフトウェア、通信機器、その他の高技術サービスと製品を開発、製造、販売しています。
また、特定の技術市場、例えばインターネット・オブ・シングス(IoT)、ドメインセキュリティ、ビデオ会議、エネルギー管理などに特化しており、Webex、OpenDNS、Jabber、DuoSecurity、Silicon One、Jasperなどの主要な製品を提供しています。
Ciscoの株式(CSCO)は、2009年6月8日にダウ・ジョーンズ工業平均株価に追加され、S&P
500、ナスダック100、ラッセル1000、ラッセル1000成長株指数にも含まれています。
Ciscoの目的は、ソフトウェア、ネットワーキング、セキュリティ、コンピューティングなどのソリューションを通じて、すべての人々に包括的な未来を提供することです。Ciscoは、デジタル分断の解消、未来の仕事の推進、平等と社会正義のための闘争、再生可能な地球の構築といった目的を追求しています
またAI(人工知能)の領域で積極的に取り組んでおり、NVIDIAと提携し、企業が迅速に安全なAIインフラストラクチャを展開・管理できるよう支援しています。
株価チャート

株価は 2000年に約 80 ドルのピークに達しました。
2012 年頃からCiscoの株価は、右肩あがりで成長しています。
通期業績

- 売上高:2013年の48607億ドルから2023年の56998億ドルへと増加しています。これは、この期間で約17.3%の成長を示しています。
- 営業利益:2013年の11196億ドルから2023年の15031億ドルへと増加しています。これは、この期間で約34.3%の成長を示しています。
- 純利益:2013年の9983億ドルから2023年の12613億ドルへと増加しています。これは、この期間で約26.4%の成長を示しています。
- EPS(一株当たり利益):2013年の1.86ドルから2023年の3.11ドルへと増加しています。これは、この期間で約67.2%の成長を示しています。
株主還元

また、以下のような特徴的な動きも見られます
- 利益剰余金:2018年に大幅に減少し、マイナスに転じています。これは、同年に大量の自社株買い戻しが行われたこと原因と考えられます。
- 利益剰余金がマイナスになった主な理由は、米国の「減税と雇用法」(Tax Cuts and Jobs Act)の影響によるものでした。この法律により、米国の多国籍企業は、1986年以降の未分配および遅延された海外所得に対して一度だけの強制的な再投資税を支払うことが求められました。具体的には、Ciscoの2018年度のGAAP(一般に公認された会計原則)に基づく財務結果には、減税と雇用法の施行に関連する104億ドルの費用が含まれていました。この費用は、米国の移行税81億ドル、外国源泉徴収税12億ドル、純繰延税金資産の再評価による11億ドルで構成されていました。このような税制改革の影響は、Ciscoだけでなく、他の多くの米国の多国籍企業にも影響を及ぼしました
売上構成比

セグメント | 収益 (百万ドル単位) | 総収益に占める割合 |
---|---|---|
ネットワークセキュリティ | 29,105ドル | 51.10% |
サービス | $13.8 | 24.30% |
インターネットシステム | $5,306 | 9.30% |
コラボレーション(機器統合提案) | $4,052 | 7.10% |
エンドツーエンドのセキュリティ | $3,859 | 6.80% |
最適化されたアプリケーション エクスペリエンス | $811 | 1.40% |
その他の製品 | 9ドル | 0.00% |
合計 | 56,998ドル | 100% |
年間配当

2014年以降は増配を続けているデータがあります。
配当性向も50%前後となっております。
EPS成長率からみる株価
年 | EPS成長率(10年間) | EPS成長率(5年間) |
---|---|---|
2013年 | 1.86 | |
2014年 | 1.54 | |
2015年 | 1.77 | |
2016年 | 2.14 | |
2017年 | 1.94 | |
2018年 | 0.02 | |
2019年 | 2.74 | 2.74 |
2020年 | 2.65 | 2.65 |
2021年 | 2.51 | 2.51 |
2022年 | 2.87 | 2.87 |
2023年 | 3.11 | 3.11 |
平均成長率 | 5% | 3% |
予想EPSと株価
- 10年後の予想EPS: 5.20
- 10年後の予想株価: 113.88
10年間の期待収益率 (年率)
- 9.02%
EPSの成長率からみた10年間(年率)の収益率は9%と悪くない数字かと思われます。
理論株価
マネックスより引用

まとめ
シスコの一貫した財務実績や多様なセグメントからの堅調な収益源、魅力的な配当利回りにより、シスコは魅力的な企業とかと思います。
またAIへの取り組みも行っており、その技術力とビジョンにより、デジタル通信技術の未来を切り開いています。その取り組みは、私たちの生活やビジネスに大きな影響を与え、より良い未来を創造するための可能性を広げてくれる可能性を持っていると思います。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
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